防災を始めようと思うと、やることが多すぎて、何からやればいいかが分かりませんよね。
水、食料、非常袋、避難所、ハザードマップ、家具固定。
確かにどれも大事です。
でも、最初から全ては無理というもの。
大事なのは、全部やることではなく、順番を間違えないことです。
命に近いところから先に進めれば、防災は少しずつでも役に立つ形になります。
この記事では、何から始めればいいか分からない人向けに、生活者目線で優先順位を整理します。
結論|最初にやるべき優先順位5つ
では、最初にやるべきことを5つ挙げます。
- 家の中の危険を減らす
- 水・食料・トイレを最低限そろえる
- 避難先と連絡方法を決める
- 持ち出し袋を作る
- 家族や身近な人と話しておく
防災は、知識を増やすだけでは足りません。
災害時に実際に動ける状態を作ることが大事なのです。
1 家の中の危険を減らす
災害時、まず身近で危ないのは家の中です。
特に地震では、家具の転倒、落下物、割れた物、ふさがれた出入口が直接命に関わってきます。
まず見ておきたいのは、寝る場所の周り。
ベッドや布団の近くに、倒れてきそうな棚やタンスはないか。
頭の上に落ちてきそうな物はないか。
玄関や廊下が、家具でふさがれそうになっていないか。
防災グッズを買う前に、ここを見直すだけでも意味があります。
災害は、準備のきれいさより、危険を一つ減らせたかどうかの方が大きいです。
2 水・食料・トイレを最低限そろえる
防災への備えというと非常食も大事ですが、それと同じくらい優先したいものは水とトイレです。
食べ物は多少我慢できても、水と排泄はそうはいきません。
そこでまず最低限そろえたいのは、
- 飲み水
- すぐ食べられる食料
- 携帯トイレ
この3つです。
特に携帯トイレは後回しにされがちですが、断水時にはかなり困ります。
避難所に行けば何とかなると思ってしまいますが、実際はそう簡単ではありません。
家でしのぐ時間が発生する前提で考えておいた方が現実的です。
最初から完璧な備蓄を作る必要はありません。
まずは、数日しのぐための最低限を意識すれば十分です。
3 避難先と連絡方法を決める
災害時は、どこへ逃げるか以上に、どう判断するかが大切になります。
避難所へ行くのか、自宅に留まるのか、親族宅へ移るのか。
状況によって正解は変わります。
だからこそ、平時に考えておきたいのは、
- 自分の地域の避難所
- ハザードマップ
- 家に留まれる条件
- 家族と離れている時の連絡方法
家族がいるなら、災害時にどこで合流するか、連絡が取れない時にどうするかも話しておいた方がいいです。
避難所の場所やハザードマップを確認し、災害ごとにどう行動するかを話し合っておくことが大切です。
連絡手段について、どのサービスを使用するかも決めておいた方がよいでしょう。
話し合いは面倒ですが、災害時に初めて決めようとするとかなり苦しくなってしまいますので、ここはちゃんと話し合いをしておきましょう。
4 持ち出し袋を作る
すぐ避難が必要になった時、持ち出し袋があるかどうかで動きやすさはかなり変わってきます。
ただし、最初から理想の中身をそろえようとしなくて大丈夫です。
まず入れておきたいのは、
- 飲み水
- 簡単な食料
- ライト
- モバイルバッテリー
- 常備薬
- 衛生用品
- 最低限の貴重品
このあたりです。
持ち出し袋は、完成品を買えば終わりというわけではありません。
自分や家族の生活に必要な物に合わせないと、いざという時にズレてしまいます。
子ども、高齢者、持病のある人がいるなら、必要な物は当然変わってくるわけですね。
防災は、一般論をそのまま持ち込むだけでは足りないのです。
自分の暮らしに合わせて調整するようにしましょう。
5 家族や身近な人と話しておく
防災は、ほぼ一人で完結しないものだと考えた方がいいです。
特に家族がいる場合、誰か一人だけ備えていても限界があります。
話しておきたいのは、
- どこへ避難するか
- 連絡が取れない時にどうするか
- 誰を優先して助けるか
- 持ち出す物は何か
- 家に残る判断をどうするか
特に高齢の家族がいる場合は、避難を嫌がることもあるでしょう。
小さな子どもがいれば、避難の方法そのものが変わります。
持病や障害があれば、一般的な避難想定では足りないことも考えられます。
知識より先に、自分たちの現実を知ることが大切になってきます。
理由|なぜ「完璧な備え」より「先にやること」が大事なのか
防災が続かない理由の一つは、最初から全部やろうとしてしまうことです。
防災用品を調べ始めると、必要な物はいくらでも出てきてしまいますよね。
情報も多い。商品も多い。人によって言うことも少しずつ違う。
その結果、なんだか分からなくなって、結局止めてしまうんですよね。
でも、本当に必要なのは、最初から完璧な備えを作ることではありません。
先にやるべきことを一つずつ片づけることです。
寝る場所の危険を減らす。
水を少し増やす。
連絡先を確認する。
それだけでも、防災は前に進みます。
備えは、理想を並べることではなく、現実を少しずつ変えることです。
実践|まず最初の30分でできること
防災は、休日に一日かけないとできないものばかりではありません。
30分でもできることはあります。
まずは、今日手をつけられることから始めれば十分です。
家具の配置を確認する
寝る場所の近く、玄関までの通路、よく過ごす場所を見て、危ない家具や物がないか確認します。
固定までできなくても、危険箇所を把握するだけで次につながります。
飲み水の量を確認する
家に今どれくらい水があるかを見ます。
あるつもりでも、実際には足りないことはよくあります。
防災は感覚ではなく、量で見た方が役に立ちます。
スマホの充電と連絡先を見直す
スマホが使えないと、情報も連絡もかなり不便になります。
充電環境、モバイルバッテリー、連絡先の確認は、すぐやって損がない部分です。
できればスマホの充電は、普段から50%を下回らないよう意識するだけでも違いまよ。
注意|やってはいけない始め方
防災は、やり方を間違えるとお金も手間も使ったのに、実際には役立たないことがあります。
多くの人に以下の傾向があるので耳が痛い話かもしれませんが、よくある失敗なので先に触れておきます。
防災グッズ集めだけで満足する
買うこと自体は悪くありません。
ないよりはよっぽど良いです。
しかし、家の危険、避難先、家族との連絡が抜けたままだと、物だけがあってもまだまだ弱いです。
情報収集だけして動かない
調べることは大事ですが、行動に移さないと備えにはなりません。
防災は、知ることより、やることの方が大切です。
家の危険対策を後回しにする
地震が多い日本では、家の中の危険に対して油断をしてはいけません。
備蓄より先に、家具の位置変更や固定などの対策を先に行う方が、効果が大きいこともあります。
限界|備えても守り切れないことはある
災害は無情です。備えればすべて守れるわけではありません。
災害の規模、場所、時間帯、体調、家族構成。条件が違えば結果も変わります。
だからといって、備えることは決して意味がないという事はありません。
準備し考えることで、混乱の中でも動くことができ助かる確率は少しずつ上がっていきます。
なにより、災害が起こった後で、「あーしておけばよかった」という後悔が少なくなります。
確かに防災は万能ではありません。
だからといって、無意味でもないのです。
今日やること
今日やることは、この中の一つでも十分です。
- 寝る場所の近くの危険を確認する
- 家にある飲み水の量を確認する
- 携帯トイレを買う
- 家族と避難先の話をする
防災は、一気に完成させるものではありません。
この故郷で生きるために、今日できることを一つずつ積み重ねていきましょう。
